イオン結合
はじめに塩化ナトリウムNaClを頭に思い浮かべてください。
ナトリウムと塩素を反応させたとき、ナトリウム原子は1価の陽イオン「Na+」になり、塩素は1価の陰イオン「Cl-」となります。これらのイオンどうしが静電気的な引力(これを
クーロン力と言います。)によって引き合い、ひっつくことでNaClが誕生するわけです。
※NaClが誕生とは言っても、NaClとは「Na+」と「Cl-」がくっついている状態であることに変わりありません。
陽イオンと陰イオン間のクーロン力による結合のことを
イオン結合と言います。そしてイオン結合でできている結晶のことを
イオン結晶と言います。
イオン結合でできたものは
電気的に中性です。また
イオンからなる物質は融点や沸点が高いものが多いです。
組成式の作り方
陽イオンの価数×陽イオンの数=陰イオンの価数×陰イオンの数
「Al3+」と「SO4 2- 」をくっつけてみましょう。上記の公式を使うと
3×陽イオンの数=2×陰イオンの数ですので
陽イオンの数=2、陰イオンの数=3となり「Al2(SO4)3」ができあがります。