manapedia
更新日時:
古文単語「ふる/旧る/古る」の意味・解説【ラ行上二段活用】
著作名: 走るメロス
2,190 views
「ふる/旧る/古る」の意味・活用・使用例【ラ行上二段活用】

このテキストでは、ラ行上二段活用の動詞「ふる/旧る/古る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「ふる」には
①旧る/古る
降る
触る
④震る
⑤振る
⑥経る
などの用法があるが、ここでは「①旧る/古る」を扱う

ラ行上二段活用

未然形ふり
連用形ふり
終止形ふる
連体形ふるる
已然形ふるれ
命令形ふりよ


意味1:自動詞

古くなる、年月がたつ、寂れる

[出典]:かへる年の二月廿余日 枕草子
「垣などもみなふりて、苔生ひてなむ。」

[訳]:垣根などもみな古くなって、苔むしている


意味2:自動詞

老いる、年を取る

[出典]:朝顔 源氏物語
「『かしこくも古りたまへるかな』と思へど、」

[訳]:「おそろしく年をおとりになった」と思いますが...


意味3:自動詞

古くからのなじみである、過去のものとなる、昔なじみである

[出典]:無名草子
「ふりにし人は恋しきままに、人知れぬしのび音のみ泣かれて...」

[訳]:昔からのなじみにである人は懐かしいものですから、人に知られないように声をひそめて泣いてしまいまして...


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。