「ふる/降る」の意味・活用・使用例【ラ行四段活用】
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「
ふる/降る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「ふる」には
①旧る/古る
②降る
③
触る
などの用法があるが、ここでは「②降る」を扱う
ラ行四段活用
未然形 | ふら |
連用形 | ふり |
終止形 | ふる |
連体形 | ふる |
已然形 | ふれ |
命令形 | ふれ |
■意味1:自動詞
(雨や雪などが)
降る。
[出典]:
筒井筒 伊勢物語
「君があたり見つつを居らむ生駒山雲な隠しそ雨は
降るとも」
[訳]:あなたがいらっしゃるあたりを見続けておりましょう。生駒山を、雲よ、隠さないでおくれ。雨は
降ろうとも
■意味2:自動詞
(涙が)
流れ落ちる。
[出典]:桐壷 源氏物語
「鈴虫の声の限りを尽くしても長き夜あかずふる涙かな」
[訳]:鈴虫のように声の限りをつくして(鳴いて)も、秋の夜長も足りないほどに流れ落ちている涙です。