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古文単語「だにも」の意味・解説【連語】
著作名: 走るメロス
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だにも

このテキストでは、古文単語「だにも」の意味、解説とその使用例を記している。

成り立ち

副助詞「だに」と係助詞「も」が一語になったもの。

連語

意味1

せめて-だけでも

[出典]忘れ貝 土佐日記
「忘れ貝拾ひしもせじ白玉を恋ふるをだにも形見と思はむ」

[訳]:忘れ貝は決して拾うまい。せめて白玉(のようにかわいいあの子)を恋しく思うだけでも、(あの子の)形見と思いましょう。


意味2

〜さえも、〜でさえ

[出典]刑部卿敦兼と北の方 古今著聞集
「家に帰りて、すべてものをだにもいはず、目をも見合わせず...」

[訳]:(北の方は)家に帰って、全く口さえもきかず、目もあわせず...


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