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古文単語「そこはかとなし」の意味・解説【形容詞ク活用】
著作名: 走るメロス
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そこはかとなし

このテキストでは、ク活用の形容詞「そこはかとなし」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容詞・ク活用

未然形そこはかとなくそこはかとなから
連用形そこはかとなくそこはかとなかり
終止形そこはかとなし
連体形そこはかとなきそこはかとなかる
已然形そこはかとなけれ
命令形そこはかとなかれ


意味1

どことはっきりしない、どこということもない

[出典]:源氏物語 帚木
そこはかとなき虫の声々聞こえ」

[訳]:(どこで鳴いているのかが)どことはっきりしない虫の声々が聞こえ...


意味2

はっきりしない、とりとめもない

[出典]徒然草 兼好法師
「つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、...」

[訳]:することもなく手持ちぶさたなのにまかせて、一日中、硯に向かって、心の中に浮かんでは消えていくたわいもないことを、とりとめもなく書きつけていると...



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