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古文単語「なほし/直し」の意味・解説【形容詞ク活用】 |
著作名:
走るメロス
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なほし/直し
このテキストでは、ク活用の形容詞「なほし/直し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「なほし」には
①直し
②尚し
③直衣
などの用法があるが、ここでは「①直し」を扱う。
形容詞・ク活用
未然形 | なほく | なほから |
連用形 | なほく | なほかり |
終止形 | なほし | ◯ |
連体形 | なほき | なほかる |
已然形 | なほけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | なほかれ |
■意味1
まっすぐである。
[出典]:小白河といふ所は 枕草子
「いと直き木をなむ、押し折りためる。」
[訳]:たいそうまっすぐな木を、わざと折ったようなものだ。
「いと直き木をなむ、押し折りためる。」
[訳]:たいそうまっすぐな木を、わざと折ったようなものだ。
■意味2
正しい、公明正大である。
■意味3
普通である、人並みである。
[出典]:総角 源氏物語
「目も鼻も直しと覚ゆるは、心のなしにやあらむ。」
[訳]:目も鼻も人並みだと思われるのは、気のせいなのではないだろうか。
「目も鼻も直しと覚ゆるは、心のなしにやあらむ。」
[訳]:目も鼻も人並みだと思われるのは、気のせいなのではないだろうか。
■意味4
平らだ、整っている。
[出典]:正月十余日のほど 枕草子
「荒畠といふものの、土うるはしうもなほからぬ...」
[訳]:荒畑というもので、土地がきちんと平らでないところに...
「荒畠といふものの、土うるはしうもなほからぬ...」
[訳]:荒畑というもので、土地がきちんと平らでないところに...
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