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古代オリエントで使われた粘土板とは 世界史用語121
著作名: ピアソラ
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古代オリエントで使われた粘土板とは

古代オリエントとは、現在の中東地域にあたる地域で、紀元前3000年頃から鉄器時代までの歴史を指す言葉です。この地域では、世界最古の文明が発展し、さまざまな文化や宗教が生まれました。古代オリエントの人々は、粘土板という素材を使って、楔形文字と呼ばれる文字を刻んで、書き物を行いました。粘土板は、湿った粘土を平たく成形し、葦の茎で先を尖らせた筆(スティラス)で文字を押し込んで作りました。粘土板は、乾燥させてもろくしたままにするか、焼いて硬くするかのどちらかでした。粘土板には、経済や政治、宗教や法律、文学や科学など、さまざまな内容が記録されました。粘土板は、最初の文書や図書館の原型となりました。今日までに、中東地域で数万枚の粘土板が発見されています。



粘土板は、古代オリエントの文化や歴史を知るための貴重な資料です。粘土板には、古代オリエントの人々の生活や思想、価値観や信仰などが反映されています。粘土板には、以下のような有名な作品や文書が含まれています。

ギルガメシュ叙事詩:古代メソポタミアの王ギルガメシュの冒険と友情、死と不死を描いた世界最古の叙事詩です。人類の起源や洪水伝説など、聖書やギリシャ神話と共通する話題が登場します。
ハンムラビ法典:古代バビロニアの王ハンムラビが制定した世界最古の成文法です。犯罪や罰則、契約や財産、家族や階級など、社会の秩序を定めた282条からなります。
エヌマ・エリシュ:古代バビロニアの創世神話です。最初の神であるアプスーとティアマトから始まり、マルドゥクがティアマトを倒して世界を創造するまでの物語が語られます。
ウル・ナンム碑文:古代シュメールの王ウル・ナンムが建設したウルのジッグラト(階段状の神殿塔)に刻まれた碑文です。ウル・ナンムの治世や業績、神への感謝や祈りなどが記されています。
粘土板は、古代オリエントの人々が残した貴重な遺産です。粘土板は、文字や言語、文学や法律、宗教や神話など、人類の文化の発展に大きく貢献しました。

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