|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
古文単語「こもる/籠る/隠る」の意味・解説【ラ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
21,681 views |
「こもる/籠る/隠る」の意味・活用・使用例【ラ行四段活用】
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「こもる/籠る/隠る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行四段活用
未然形 | こもら |
連用形 | こもり |
終止形 | こもる |
連体形 | こもる |
已然形 | こもれ |
命令形 | こもれ |
■意味1:自動詞
閉じこもる、引きこもる。
[出典]:平泉 奥の細道
「さても義臣すぐつてこの城にこもり、功名一時のくさむらとなる。」
[訳]:それにしても、(義経は)忠義の家臣を選りすぐってこの城に立てこもり(戦ったが)、功名は一時のことで(今は)草むらとなっている。
「さても義臣すぐつてこの城にこもり、功名一時のくさむらとなる。」
[訳]:それにしても、(義経は)忠義の家臣を選りすぐってこの城に立てこもり(戦ったが)、功名は一時のことで(今は)草むらとなっている。
■意味2:自動詞
隠れる、潜む。
[出典]:大和物語
「みちのくの安達が原の黒塚にこもれりと聞くはまことか。」
[訳]:陸奥の安達が原の黒塚に(鬼が)潜んでいると聞きますが本当ですか。
「みちのくの安達が原の黒塚にこもれりと聞くはまことか。」
[訳]:陸奥の安達が原の黒塚に(鬼が)潜んでいると聞きますが本当ですか。
■意味3:自動詞
囲まれている、包まれている。
[出典]:大火とつじ風 方丈記
「三、四町を吹きまくる間に、こもれる家ども、大きなるも、小さきも、ひとつとして破れざるはなし。」
[訳]:三、四町を吹き荒れる間に、囲まれている家々は、大きい物も、小さい物も、ひとつとして壊れない物はない。
「三、四町を吹きまくる間に、こもれる家ども、大きなるも、小さきも、ひとつとして破れざるはなし。」
[訳]:三、四町を吹き荒れる間に、囲まれている家々は、大きい物も、小さい物も、ひとつとして壊れない物はない。
■意味4:自動詞
(祈願のために)
寺社に泊まり込む。
[出典]:物語 更級日記
「親の太秦にこもり給へるにも、ことごとなくこのことを申して...」
[訳]:親が太秦(にある広隆寺)に祈願のために泊まり込まれるときにも、他のことはなくこのことだけを(願い)申し上げて...
「親の太秦にこもり給へるにも、ことごとなくこのことを申して...」
[訳]:親が太秦(にある広隆寺)に祈願のために泊まり込まれるときにも、他のことはなくこのことだけを(願い)申し上げて...
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
古文単語「よすが/縁/因/便」の意味・解説【名詞】
>
古文単語「めざとなり/目敏なり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】
>
古文単語「しありく/為歩く」の意味・解説【カ行四段活用】
>
古文単語「ひきぐす/引き具す」の意味・解説【サ行変格活用】
>
古文単語「をどる/踊る」の意味・解説【ラ行四段活用】
>
最近見たテキスト
古文単語「こもる/籠る/隠る」の意味・解説【ラ行四段活用】
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング
注目テキスト