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論語 為政第二 16~18
著作名: 春樹
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【原文】

16:子曰、攻乎異端、斯害也已矣。

17:子曰、由、誨女知之乎。知之為知之、不知為不知、是知也。

18:子張学干禄、子曰、多聞闕疑、慎言其余、則寡尤、多見闕殆、慎行其余、則寡悔、言寡尤行寡悔、禄在其中矣。

【書き下し文】

16:子曰く、異端を攻むるは、これ害あるのみ。

17:子曰く、由よ、汝に之を知ることを誨えんか(おしえんか)。これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らずと為す。是れ知るなり。

18:子張、禄を干むる(もとむる)を学ばんとす。子曰く、多く聞きて疑わしきを闕き(かき)、慎みてその余りを言えば、則ち尤寡なく、多く見て疑わしきを闕き、慎みてその余りを行えば、則ち悔い寡なし、言に尤寡なく、行に悔寡なければ禄はその中にあり。
【現代語訳】

16:孔子はおっしゃいました。「道義の違う学問を同時に学ぶことは、どちらも中途半端になってしまいよろしくはないです。」と。

17:「由よ、お前に『知る』ということを教えてあげよう。きちんと知っていることを"知っている"とし、きちんと知らないことは"知らない"としなさい。これが知るということだよ」と。

18:子張は、就職先を求めるための方法を学ぼうとしていました。これをみた孔子は、「区の意見に耳を傾けて、疑わしいと思う所はやめなさい。ただ、そうして残した候補について慎重に構え何もしないでいると、せっかくのチャンスも掴めなくなってしまう。就職先についてたくさんの意見を見聞きし、慎重に行動を起こすのならば後悔はしないだろう。言葉に過ちが少なく、行動に後悔がなければ就職先は自然とみえてくるものだよ」と。

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