更新日時:
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論語 為政第二 16~18 |
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著作名:
春樹
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「論語」という書は、古代中国の賢者である孔子と彼の弟子たちの言動を記録した文献です。これは儒教の経典であり、朱子学では「四書」に含まれます。紀元前5世紀ごろに成立し、その後の中華文化や日本文化に大きな影響を与えました。論語は20の章から構成されており、それぞれに孔子の言葉や対話が簡潔に記されています。その中で、「仁」「義」「礼」「智」「信」などの美徳や、「学問」「政治」「道徳」などのテーマについて孔子の見解が述べられています。ここには深遠な意味を含む教えが多く込められており、後の世代に多くの示唆と指導をもたらしました。また、論語には有名な箴言も多く存在し、これらの言葉は今日でも生活や学問の指針として尊重されています。
論語は中国だけでなく、日本でも昔から読まれてきました。日本には3世紀ごろに漢字や仏教とともに伝来し、聖徳太子や空海などもこれを学びました。江戸時代には幕府から奨励され、寺子屋で幅広く教えられ、一般庶民にも親しまれました。明治時代以降も、日本の道徳や倫理観に影響を及ぼし続けました。今なお、多くの人々が論語を通じて孔子の思想に触れています。論語は古典的な著作でありながら、その内容は現代社会にも共感を呼ぶ普遍的なものです。この著作を読むことで、個人や社会、人間関係などについての洞察を得る機会が提供されます。
このテキストでは、論語 為政第二 16~18について解説します。
16:子曰、攻乎異端、斯害也已矣。
17:子曰、由、誨女知之乎。知之為知之、不知為不知、是知也。
18:子張学干禄、子曰、多聞闕疑、慎言其余、則寡尤、多見闕殆、慎行其余、則寡悔、言寡尤行寡悔、禄在其中矣。
16:子曰く、異端を攻むるは、これ害あるのみ。
17:子曰く、由よ、汝に之を知ることを誨えんか(おしえんか)。これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らずと為す。是れ知るなり。
18:子張、禄を干むる(もとむる)を学ばんとす。子曰く、多く聞きて疑わしきを闕き(かき)、慎みてその余りを言えば、則ち尤寡なく、多く見て疑わしきを闕き、慎みてその余りを行えば、則ち悔い寡なし、言に尤寡なく、行に悔寡なければ禄はその中にあり。
16:孔子はおっしゃいました。「道義の違う学問を同時に学ぶことは、どちらも中途半端になってしまいよろしくはないです。」と。
17:「由よ、お前に『知る』ということを教えてあげよう。きちんと知っていることを"知っている"とし、きちんと知らないことは"知らない"としなさい。これが知るということだよ」と。
18:子張は、就職先を求めるための方法を学ぼうとしていました。これをみた孔子は、「区の意見に耳を傾けて、疑わしいと思う所はやめなさい。ただ、そうして残した候補について慎重に構え何もしないでいると、せっかくのチャンスも掴めなくなってしまう。就職先についてたくさんの意見を見聞きし、慎重に行動を起こすのならば後悔はしないだろう。言葉に過ちが少なく、行動に後悔がなければ就職先は自然とみえてくるものだよ」と。
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