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柳宗元『捕蛇者説(有蔣氏者〜)』現代語訳(口語訳)・書き下し文と解説 |
著作名:
走るメロス
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柳宗元『捕蛇者説』
ここでは柳宗元の著した『捕蛇者説』(有蔣氏者〜)の書き下し文、現代語訳(口語訳)とその解説を行っています。
原文(白文)
有蔣氏者。
専其利三世矣。
問之則曰、
「吾祖死於是、吾父死於是。
今吾嗣為之十二年、幾死者数矣。」
今吾嗣為之十二年、幾死者数矣。」
言之、貌若甚慼者。
余悲之且曰、
「若毒之乎。
余将告於莅事者、更若役、復若賦。
則何如。」
余将告於莅事者、更若役、復若賦。
則何如。」
つづき
書き下し文
蒋氏といふ者有り。
其の利を専(もっぱ)らにすること三世なり。
之に問へば則ち曰はく、
「吾が祖是(これ)に死し、吾が父是に死す。
今吾(われ)嗣(つ)ぎて之を為すこと十二年、幾(ほとん)ど死せんとせし者(こと)数(しばしば)なり。」と。
今吾(われ)嗣(つ)ぎて之を為すこと十二年、幾(ほとん)ど死せんとせし者(こと)数(しばしば)なり。」と。
之を言ふに、貌(かたち)甚だ慼(うれ)ふる者のごとし。
余之を悲しみ且つ曰はく、
「若(なんじ)之を毒とするか。
余将に事に莅(のぞ)む者に告げ、若の役を更(あらた)め、若の賦を復せんとす。
則ち何如(いかん)。」と。
余将に事に莅(のぞ)む者に告げ、若の役を更(あらた)め、若の賦を復せんとす。
則ち何如(いかん)。」と。
つづき
現代語訳(口語訳)
蒋氏という者がいました。
(その家系は、ヘビを捕まえて租税とする)利益を独占すること3世代となります。
彼に尋ねてみたところ(次のように)言いました。
「私の祖父はこの仕事で死に、私の父もこの仕事で死にました。
私はこの仕事を継いで12年となりますが、もう少しで死にそうになったことがしばしばありました。」と。
私はこの仕事を継いで12年となりますが、もう少しで死にそうになったことがしばしばありました。」と。
これを口にしたとき(蒋氏は)、その様子が大変悲しそうでした。
私もこの話を気の毒に思い言いました。
「あなたはこの仕事を苦痛と感じていらっしゃるのか。
私が政治を行っている者に告げて、あなたの仕事を改めさせて、納税の方法を元に戻してさしあげましょう。
いかがでしょうか。」と。
私が政治を行っている者に告げて、あなたの仕事を改めさせて、納税の方法を元に戻してさしあげましょう。
いかがでしょうか。」と。
つづき
単語・文法解説
専 | 独占している、独り占めしている |
若毒之乎 | 「A乎」で「Aするか」と読み疑問を表す |
将 | 再読文字。「まさに〜(せんと)す」と読み、「〜しようと思う」と訳す |
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