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古文単語「はやく/早く」の意味・解説【副詞】 |
著作名:
走るメロス
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はやく/早く
このテキストでは、古文単語「はやく/早く」の意味、解説とその使用例を記している。
成り立ち
形容詞「はやし」の連用形が副詞に変化したのが成り立ち。「はやう」(ウ音便)の形で用いられることも多い。
副詞
■意味1
以前、ずっと前。
※この用法の場合、「はやく〜過去」の形で用いる。
[出典]:古今和歌集
「はやく住みける所にて、ほととぎすの鳴きけるを聞きて詠める」
[訳]:以前住んでいた所で、ほととぎすが鳴いたのを聞いて詠んだ(歌)。
「はやく住みける所にて、ほととぎすの鳴きけるを聞きて詠める」
[訳]:以前住んでいた所で、ほととぎすが鳴いたのを聞いて詠んだ(歌)。
■意味2
すでに、とっくに、もはや。
※この用法の場合、「はやく〜完了+過去」の形で用いる。
■意味3
もともと、元来。
※この用法の場合、「はやく〜断定・推定」の形で用いる。
[出典]:応長のころ 徒然草
「はやく跡なきことにはあらざめりとて...」
[訳]:(鬼がいるという噂は)もともと根拠のないことではないようだと...
「はやく跡なきことにはあらざめりとて...」
[訳]:(鬼がいるという噂は)もともと根拠のないことではないようだと...
■意味4
なんと、実は、驚いたことに。
※この用法の場合、「はやく〜(なり)けり」の形で用いる。
[出典]:ねたきもの 枕草子
「とみの物縫ふに、『かしこう縫ひつ』と思ふに、針を引き抜きつれば、はやく尻を結ばざりけり。」
[訳]:急ぎの物を縫うのに、「うまく縫った」と思うのに、針を引き抜いたところ、なんと(糸の)端を結ばないでいたことよ。
「とみの物縫ふに、『かしこう縫ひつ』と思ふに、針を引き抜きつれば、はやく尻を結ばざりけり。」
[訳]:急ぎの物を縫うのに、「うまく縫った」と思うのに、針を引き抜いたところ、なんと(糸の)端を結ばないでいたことよ。
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