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古文単語「しろし/白し」の意味・解説【形容詞ク活用】
著作名: 走るメロス
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しろし/白し

このテキストでは、ク活用の形容詞「しろし/白し」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

形容詞・ク活用

未然形しろくしろから
連用形しろくしろかり
終止形しろし
連体形しろきしろかる
已然形しろけれ
命令形しろかれ


「しろし」には
・白し
・著し

などの用法があり、意味が異なる。ここでは「白し」の解説を行う。

意味1

色が白い

[出典]百人一首 中納言家持
「かささぎの 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける」

[訳]:かささぎが(天の川に)渡した橋に降りた霜が白いのを見ると、夜が更けたのだな(と感じます)


意味2

明るい、輝いている

[出典]:荒れたる宿の 徒然草
「夜深く急ぐべき所のさまにもあらねば、少したゆみ給へるに、隙(ひま)白くなれば、...」

[訳]:夜遅くに急で帰らなければならないような場所でもないので、少し気を緩めていらっしゃるとと、(戸の)隙間が明るくなっていくので、...


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