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古文単語「うちいづ/打ち出づ」の意味・解説【ダ行下二段活用】 |
著作名:
走るメロス
24,354 views |
うちいづ/打ち出づ
このテキストでは、ダ行下二段活用の動詞「うちいづ/打ち出づ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ダ行下二段活用
未然形 | うちいで |
連用形 | うちいで |
終止形 | うちいづ |
連体形 | うちいづる |
已然形 | うちいづれ |
命令形 | うちいでよ |
■意味1:自動詞
広い所に出る、現れる。
[出典]:万葉集
「田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける 」
[訳]:田子の浦を通って(視界の開けたところまで)出て見ると、真っ白に、富士山の高いところに雪が降り積もっていることだよ。
「田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける 」
[訳]:田子の浦を通って(視界の開けたところまで)出て見ると、真っ白に、富士山の高いところに雪が降り積もっていることだよ。
■意味2:自動詞
出陣する、出発する。
[出典]:小宰相身投 平家物語
「明日うちいでんとての夜...」
[訳]:明日出陣しようという晩に...
「明日うちいでんとての夜...」
[訳]:明日出陣しようという晩に...
■意味3:自動詞
でしゃばる。
[出典]:久しく隔たりて会ひたる人の 徒然草
「よからぬ人は、たれともなく、あまたの中にうち出でて、 見ることのやうに語りなせば、みな同じく笑ひののしる、いとらうがはし。」
[訳]:教養のない人は、誰に(語る)というわけでもなく、大勢の中に出しゃばって、(あたかも自分が)目にしてきたかのように(おおげさに)語り、(その場にいる)皆も同じように大いに笑うので、ひどく騒がしいです。
「よからぬ人は、たれともなく、あまたの中にうち出でて、 見ることのやうに語りなせば、みな同じく笑ひののしる、いとらうがはし。」
[訳]:教養のない人は、誰に(語る)というわけでもなく、大勢の中に出しゃばって、(あたかも自分が)目にしてきたかのように(おおげさに)語り、(その場にいる)皆も同じように大いに笑うので、ひどく騒がしいです。
■意味4:他動詞
火を打って出す、打って音を出す、。
[出典]:篝火 源氏物語
「拍子うちいでて忍びやかに歌ふ声、鈴虫にまがひたり。」
[訳]:拍子を打って静かに歌う声は、鈴虫かと聞き間違えるほどであった。
「拍子うちいでて忍びやかに歌ふ声、鈴虫にまがひたり。」
[訳]:拍子を打って静かに歌う声は、鈴虫かと聞き間違えるほどであった。
■意味5:他動詞
少し出す、出だし衣をする。
※「出だし衣」とは、上着の下から下着の裾を少し出して着ること。
[出典]:栄花物語
「衣などもうち出でず、例のやうにもなし。」
[訳]:衣なども出だし衣はせず、いつもの様子ではない。
「衣などもうち出でず、例のやうにもなし。」
[訳]:衣なども出だし衣はせず、いつもの様子ではない。
■意味6:他動詞
うちあける、口に出して言う、声をあげて吟じる。
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