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古文単語「かたはらいたし/傍ら痛し」の意味・解説【形容詞ク活用】 |
著作名:
走るメロス
67,318 views |
かたはらいたし/傍ら痛し
このテキストでは、ク活用の形容詞「かたはらいたし/傍ら痛し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・ク活用
未然形 | かたはらいたく | かたはらいたから |
連用形 | かたはらいたく | かたはらいたかり |
終止形 | かたはらいたし | ◯ |
連体形 | かたはらいたき | かたはらいたかる |
已然形 | かたはらいたけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | かたはらいたかれ |
■意味1
(側で見ていて)
気の毒だ、心が痛む。
[出典]:桐壷 源氏物語
「このごろの御気色を見奉る上人、女房などは、『かたはらいたし』と聞きけり。」
[訳]:最近の帝のご様子を見申しあげている殿上人や女房などは、(弘徽殿の女御のなさる音楽を、帝にとって)『気の毒だ』と聞いたのでした。
「このごろの御気色を見奉る上人、女房などは、『かたはらいたし』と聞きけり。」
[訳]:最近の帝のご様子を見申しあげている殿上人や女房などは、(弘徽殿の女御のなさる音楽を、帝にとって)『気の毒だ』と聞いたのでした。
■意味2
(側で見ていて)
みっともない、見苦しい、はらはらする。
[出典]:若菜上・柏木と女三 源氏物語
「大将、いとかたはらいたけれど、はひ寄らむもなかなかいと軽々しければ...」
[訳]:大将(夕霧)は、(簾があがって部屋の中が見えているのを)たいそうはらはらしていますが、(簾を正しに)はって寄ることもかえって軽率なので...
「大将、いとかたはらいたけれど、はひ寄らむもなかなかいと軽々しければ...」
[訳]:大将(夕霧)は、(簾があがって部屋の中が見えているのを)たいそうはらはらしていますが、(簾を正しに)はって寄ることもかえって軽率なので...
■意味3
(側で見られて)
きまりが悪い、恥ずかしい。
■意味4
ばかばかしい、みっともなくておかしい。
※この用法の場合「片腹痛し」と書く。
[出典]:狂言 若市
「『やれやれ、かたはらいたいことを言ふ。』」
[訳]:やれやれ、ばかばかしいことを言うものよ。
「『やれやれ、かたはらいたいことを言ふ。』」
[訳]:やれやれ、ばかばかしいことを言うものよ。
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