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古文単語「たえいる/絶え入る」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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「たえいる/絶え入る」の意味・活用・使用例【ラ行四段活用】

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「たえいる/絶え入る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ラ行四段活用

未然形たえいら
連用形たえいり
終止形たえいる
連体形たえいる
已然形たえいれ
命令形たえいれ


意味1:自動詞

気絶する、気を失う

[出典]すける物思ひ 伊勢物語
「『出でて往なばたれか別れの難からむありしにまさる今日は悲しも』と詠みて、絶え入りにけり。」

[訳]:「(女性が自ら)出て行ったのならば、誰が別れ難いと思いましょうか。(しかしそうではないので)今までにまさって、今日は悲しいことですよ」と詠んで、気を失ってしまいました。


意味2:自動詞

死ぬ、息絶える

[出典]:葵 源氏物語
「内裏に御消息聞こえたまふほどもなく絶え入りたまひぬ。」

[訳]:宮中にいらっしゃる方々にお知らせ申し上げなさる間もなく、(葵の上は)息が絶えておしまいになりました。


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