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古文単語「いたく/甚く/いたう」の意味・解説【副詞】
著作名: 走るメロス
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「いたく/甚く/いたう」の意味・活用・使用例【副詞】

このテキストでは、古文単語「いたく/甚く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。


「いたく/いたう」とは

形容詞「いたし」から派生したもの。「いたく」のウ音便「いたう」の形で用いられることもある。

副詞

意味1

ひどく、はなはだしく

[出典]芥川 伊勢物語
「神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ...」

[訳]:雷までもが大変ひどく鳴り、雨もひどく降ったので...


意味2

(打消や禁止の語を伴って)
大して、そんなんい、あまり

[出典]能登殿最期 平家物語
「能登殿、いたう罪な作りたまひそ。」

[訳]:能登殿よ、あまり(人を殺して)罪をお作りなさるな。


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