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古文単語「きたる/来る」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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きたる/来る

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「きたる/来る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ラ行四段活用

未然形きたら
連用形きたり
終止形きたる
連体形きたる
已然形きたれ
命令形きたれ


意味1:自動詞

来る、やってくる

[出典]万葉集
「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ
いづくより来りしものそ目交にもとなかかりて安眠しなさぬ」

[訳]:瓜を食べれば(残してきた)子どものことが自然に思われる。粟を食べれば、いっそうしのばれる。

いったい子どもたちはどこからたものなのだろうか(どのような縁で、私の子どもとしてやってきたのだろうか)。目の前にやたらと(子どもたちの姿が)ちらついて、安眠させてくれないことよ。


意味2:自動詞

(古くなって)
役に立たなく成る、いたむ

※近世の用法。

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