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古文単語「よろこぶ/喜ぶ/悦ぶ」の意味・解説【バ行上二段活用/バ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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よろこぶ/喜ぶ/悦ぶ

このテキストでは、古文単語「よろこぶ/喜ぶ/悦ぶ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「よろこぶ」には
①バ行上二段活用
②バ行四段活用
の用法があるが、意味はどちらも同じである。中古以降、四段活用が一般的となった。
①バ行上二段活用

未然形よろこび
連用形よろこび
終止形よろこぶ
連体形よろこぶる
已然形よろこぶれ
命令形よろこびよ


意味:自動詞

嬉しく思う、楽しく感じる、喜ぶ

[出典]:万葉集
「こほろぎの待ち喜ぶる秋の夜を寝る験なし枕と我は。」

[訳]:こおろぎが待ちこがれ嬉しく思う秋の夜であるが、(相手もいなく)寝るかいもない。枕と私は。




②バ行上四段活用

未然形よろこば
連用形よろこび
終止形よろこぶ
連体形よろこぶ
已然形よろこべ
命令形よろこべ


意味:自動詞

嬉しく思う、楽しく感じる、喜ぶ

[出典]ゆく河の流れ 方丈記
「また知らず、仮の宿り、たがためにか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。」

[訳]:またわからない、(生きている間の)仮住まいを、誰のために心を悩まして(建て)、何のために目を嬉しく思わせようとするのか。


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