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古文単語「ふきかへす/吹き返す」の意味・解説【サ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
6,756 views |
ふきかへす/吹き返す
このテキストでは、サ行四段活用の動詞「ふきかへす」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
サ行四段活用
未然形 | ふきかへさ |
連用形 | ふきかへし |
終止形 | ふきかへす |
連体形 | ふきかへす |
已然形 | ふきかへせ |
命令形 | ふきかへせ |
■意味1:自動詞
風向きが変わって逆の方向に吹く。
[出典]:後拾遺和歌集 雑五 134 康資王母
「ふきかへす東風の返しは身にしみき都の花のしるべと思ふに」
[訳]:逆の方向に吹く東風の返しは身にしみました。都の花の様子を知る頼りと思っておりますので。
「ふきかへす東風の返しは身にしみき都の花のしるべと思ふに」
[訳]:逆の方向に吹く東風の返しは身にしみました。都の花の様子を知る頼りと思っておりますので。
■意味2:他動詞
風が吹いてもとに戻す。
[出典]:古今和歌集 景式王
「小夜ふけてなかば長けゆく久方の月吹きかへせ秋の山風」
[訳]:夜が更けて、半ば西に傾いているあの月を吹き戻してくれ、秋の山風よ。
「小夜ふけてなかば長けゆく久方の月吹きかへせ秋の山風」
[訳]:夜が更けて、半ば西に傾いているあの月を吹き戻してくれ、秋の山風よ。
■意味3:他動詞
風が袖や裾などをひるがえす、風が物を裏返す。
[出典]:新古今集和歌集 藤原定家
「旅人の袖吹き返す秋風に夕日さびしき山の懸け橋」
[訳]:旅人の袖をひるがえす秋風の中、夕日が寂しく照らしている山の懸け橋であるよ。
「旅人の袖吹き返す秋風に夕日さびしき山の懸け橋」
[訳]:旅人の袖をひるがえす秋風の中、夕日が寂しく照らしている山の懸け橋であるよ。
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