「心寄せに聞きけり」の現代語訳・口語訳・意味
原文
僧たち、
宵の
つれづれに、 「いざ、かひもちひせむ。」と言ひけるを、この児、
心寄せに聞きけり。
現代語訳・口語訳・意味
僧たちが、宵の手持ち無沙汰なときに、「さあ、ぼた餅を作ろう。」と言ったのを、この子どもは、
期待して聞きました。
品詞分解
| 心寄せ | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| 聞き | カ行四段活用「きく」の連用形 |
| けり。 | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
主な出典
【宇治拾遺物語「児のそら寝」】
これも今は昔、比叡の山に児ありけり。僧たち、宵のつれづれに、「いざ、かひもちひせむ。」と言ひけるを、この児、心寄せに聞きけり。