ブルキナファソ
ブルキナファソ(以下「」、英語ではRepublic of Maldives)は、西アフリカにある共和制国家です。首都はワガドゥグーです。
このテキストでは、ブルキナファソの特徴を「国土」、「人口と人種」、「言語」、「主な産業」、「主な観光地」、「文化」、「スポーツ」、「日本との関係」の8つのカテゴリに分けて詳しく見ていき、同国の魅力や国際的な影響力について考えていきます。
国土
ブルキナファソ共和国は、西アフリカに位置する内陸国です。北はマリ、東はニジェール、南東はベナン、トーゴ、南はガーナ、南西はコートジボワールと国境を接しています。
国土面積は274,200平方キロメートル(2024年時点)で、日本の本州とほぼ同じくらいの大きさです。国土の大部分はサバンナ気候帯に属し、乾燥した北部のサヘル地帯から、南部に向かうにつれて植生が豊かになります。降水量は年間を通じて大きく変動し、特に北部は不安定な降雨に見舞われることが多いです。
標高の最高地点標高は749メートルと、わずかに起伏のある丘陵地帯が見られますが、国の地形は主に平坦です。この平坦な地形は、農業や交通の発展に影響を与えています。
人口と人種
2024年の推計によると、ブルキナファソの人口は約2,384万人です。人口の約8割が地方に居住しており、都市への人口集中は徐々に進んでいます。人口構成は若年層が多く、2024年のデータでは、人口の約4割が15歳未満です。
国民は60以上の民族で構成されており、非常に多様な人種構成となっています。主な民族はモシ族で、人口の約52%を占めています。その他にはグルマ族、フルベ族、ボボ族、マニンガ族、セヌフォ族などが主要な民族として挙げられます。これらの民族はそれぞれ独自の言語や文化、社会構造を持っており、ブルキナファソの多様な文化的景観を形成しています。
言語
ブルキナファソでは、公用語としてフランス語が使用されています。これは旧宗主国フランスの影響によるものです。しかし、国民の日常生活では、それぞれの民族が使用する地方言語が広く話されています。特に人口の過半数を占めるモシ族の言語であるモシ語(Moore)は、ブルキナファソの全地域で通用することが多く、重要な言語の一つです。その他、ジュラ語(Dioula)やフルフルデ語(Fulfude)なども広く話されています。これらの言語は、民族間のコミュニケーションや商取引において重要な役割を果たしています。政府機関や教育機関、メディアではフランス語が主に使用されますが、地方のラジオやテレビ放送では、様々な地方言語も取り入れられています。
主な産業
■農業・鉱業
ブルキナファソの経済は農業が中心であり、GDPの約3割、労働人口の約8割が農業に従事しています(2023年時点)。主要な輸出品目は、綿花、金、および家畜です。特に綿花は「白い金」とも呼ばれ、輸出収入の大きな割合を占めています。また、地下資源として金が豊富に産出され、近年では金の輸出が綿花を上回る主要な外貨獲得源となっています。
■工業
工業部門は未発達であり、主に農産物の加工業や繊維産業、セメント製造などが中心です。サービス業は、小売業や輸送業、通信業が徐々に成長しています。
経済発展の課題として、気候変動による干ばつ、不安定な国際市場、インフラの未整備などが挙げられます。
主な観光地
ブルキナファソには、その歴史、文化、自然を反映した多様な観光地があります。以下に主要な観光地をさらに詳しく記述します。
■ワガドゥグ(Ouagadougou)
ブルキナファソの首都であり、文化の中心地です。
■パンアフリカ映画祭(FESPACO)
2年ごとに開催されるアフリカ最大の映画祭であり、アフリカ映画界における重要なイベントです。
■国立博物館
ブルキナファソの歴史、民族文化、伝統芸術に関する展示が行われており、国内の多様な文化を学ぶことができます。
■ワガドゥグー大聖堂
1930年代に建設されたカトリックの大聖堂で、アドベ(日干しレンガ)で作られた独特の建築様式が特徴です。
■ボボ・ディウラッソ(Bobo-Dioulasso)
ブルキナファソ第2の都市であり、商業と文化の中心地として知られています。
■グランド・モスク
19世紀末に建設された、スーダン様式のアドベ建築のモスクです。その独特な形状は、西アフリカのイスラム建築を代表するものです。
■旧市街地
コロニアル様式の美しい建築物が点在し、歴史的な雰囲気を楽しむことができます。
■大きな市場(グラン・マルシェ)
西アフリカ有数の規模を誇る市場で、様々な地元の工芸品、織物、食料品などが販売されており、活気あふれるブルキナファソの日常生活を体験することができます。
■シンデュー(Sindou)の奇岩群
ブルキナファソ西部に位置する、自然が創造した奇岩群です。風雨による長年の浸食作用によって、砂岩が削られ、様々な独特な形状の岩が形成されました。奇岩の間を巡るハイキングコースが整備されており、その雄大な景色を間近で楽しむことができます。写真撮影スポットとしても人気があります。
■バンフォラ(Banfora)近郊
ブルキナファソ南西部に位置し、豊かな自然景観が広がっています。
■コモエの滝(Cascades de Karfiguéla)
複数段にわたって流れ落ちる滝で、特に雨季には水量が豊富になり、迫力ある景色が楽しめます。
■ヒポポタムス湖(Lac aux Hippopotames)
カバが生息することで知られる湖で、ボートに乗って間近でカバを観察することができます。
■ロロペニの遺跡(Ruins of Loropéni)
ブルキナファソ南部に位置する、国の歴史的遺産です。2009年にブルキナファソで初の世界遺産に登録されました。この遺跡は、中世の西アフリカにおける金の採掘と交易に関連して建てられたと考えられています。高さ6メートルもの石積みの外壁が特徴であり、その規模と保存状態から、当時の繁栄をうかがい知ることができます。
■ティエベレ(Tiébélé)の王宮
ブルキナファソ南部、ガーナとの国境近くに位置するカセナ族の村です。2024年にユネスコ世界遺産に登録されました。伝統的なアドベ(日干しレンガ)の家屋の壁には、幾何学的な模様が描かれており、カセナ族の文化や社会を象徴しています。現在も王族が居住し、「生きた遺産」としてその伝統が守られています。
文化
ブルキナファソの文化は、多民族社会を反映した豊かな多様性を持っています。
■芸術
音楽、ダンス、彫刻、織物などの伝統芸術が盛んです。特に、仮面をつけた儀式的なダンスは、多くの民族で重要な役割を果たしており、農耕の豊穣や祖先への感謝を表現します。
■伝統工芸
伝統的な彫刻は木や石、青銅などで作られ、儀式的な目的や装飾品として用いられます。特にブロンズ像は、ワガドゥグやティエベレ(Tiébélé)などの地域で職人の手によって作られ、その技術は世代を超えて受け継がれています。
■映画産業
映画産業も活発で、ワガドゥグで開催されるパンアフリカ映画祭は、アフリカ大陸の映画文化の発展に大きく貢献しています。
■食文化
食文化は、穀物(特にトウモロコシ、アワ、ソルガム)を主食とし、肉や野菜を使ったシチューやソースを添えて食べることが一般的です。国民食の一つである「ト(Tô)」は、穀物の粉を練ったもので、ピーナッツソースやオクラスープと共に食されます。
スポーツ
ブルキナファソでは、サッカーが最も人気の高いスポーツです。国内にはプロサッカーリーグがあり、多くの人々が試合を観戦します。同国のサッカー代表チームは「レ・エタリオンズ(Les Étalons)」と呼ばれ、アフリカネイションズカップなどの国際大会に出場しています。
サッカー以外では、バスケットボールやボクシングも人気があります。伝統的なスポーツとして、レスリングも各民族コミュニティで広く行われており、祭りの際には競技会が開催されることがあります。
日本との関係
■経済協力
日本とブルキナファソは、外交関係を維持し、開発協力などを通じて友好関係を築いています。日本は、ブルキナファソのインフラ整備、農業、教育、保健医療分野に対する無償資金協力や技術協力を行ってきました。例えば、ワガドゥグの浄水場建設や、地方での井戸掘削プロジェクトなどが実施されています。
また、国際協力機構(JICA)を通じて、技術専門家が派遣され、農業技術の向上や人材育成が支援されています。
二国間の貿易関係は小規模ですが、日本は主にブルキナファソから鉱物資源などを輸入しています。ブルキナファソ大使館は、日本とのさらなる関係強化に向けた活動を展開しています。
■文化交流
文化交流の面では、日本の外務省が実施する「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を通じて、学校建設や医療施設の改修などが行われてきました。