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5_80 世界の様々な地域 / 各国の名称と位置・大陸

「チャド共和国」について調べてみよう

著者名: 早稲男
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チリ共和国

チリ共和国(以下「チリ」、英語ではRepublic of Chile)は、南アメリカ大陸の南西部に位置する共和制国家です。首都はサンティアゴです。

このテキストでは、チリの特徴を「国土」、「人口と人種」、「言語」、「主な産業」、「主な観光地」、「文化」、「スポーツ」、「日本との関係」の8つのカテゴリに分けて詳しく見ていき、同国の魅力や国際的な影響力について考えていきます。


1. 国土

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チリは、南アメリカ大陸の南西に位置し、太平洋に細長く面した国です。南北に約4,300キロメートルにわたって伸びる細長い国土を有し、東はアルゼンチン、北東はボリビア、北はペルーと国境を接しています。総面積は756,102平方キロメートルで、そのうち陸地が743,812平方キロメートル、水域が12,290平方キロメートルを占め、イースター島(パスクア島)やサラ・イ・ゴメス島もチリ領に含まれます。

国土が広範囲に渡ることにより、気候は多様です。北部にはアタカマ砂漠に代表される乾燥地帯が広がり、中央部では地中海性気候が観測されます。南部は冷涼で湿潤な気候です。

地形は、太平洋に面した低い海岸山脈、中央部の肥沃な谷、そして東部の険しいアンデス山脈が広がっています。最高地点はオホス・デル・サラード山(Nevado Ojos del Salado)の6,893メートル(世界で最も高い活火山)、最低地点は太平洋の0メートルです。

主要な天然資源には、銅、木材、鉄鉱石、硝酸塩、貴金属、モリブデン、水力発電資源が含まれます。国土の利用状況としては、農地が21.1%(うち耕作地1.7%、永年作物地0.6%、永年牧草地18.8%)、森林が21.9%、その他が57%となっています。


2. 人口と人種

チリの人口は約1800万人と推定されています(2023年)。人口の約90%が首都サンティアゴを中心とする国土の中央3分の1の地域に集中しており、アタカマ砂漠が広がる極北地域や極南地域は比較的まばらな人口密度です。都市部の人口は総人口の88%を占め、都市化率は年間0.78%で推移しています。

民族構成は多様で、白人および非先住民が88.9%、マプチェが9.1%、アイマラが0.7%、その他の先住民グループ(ラパ・ヌイ、リカナンタイ、ケチュア、コージャ、ディアギータ、カワスカル、ヤーガンまたはヤマナを含む)が1%などとなっています。


3. 言語

チリの公用語はスペイン語で、人口の99.5%が使用しています(2012年推定)。その他、英語が10.2%、マプドゥングン、アイマラ、ケチュア、ラパ・ヌイなどの先住民言語が1%使用されています。


4. 主な産業

チリの経済は輸出志向型で、世界有数の銅生産国であり、リチウムの第2位の生産国です。主要産業には、鉱業、農林水産業、製造業(食品加工、木材加工)が含まれます。銅は輸出の主要品目で、その他、ブドウなどの農産物、化学製品、魚介類、紙・パルプ、ワイン、木材、炭酸リチウム、モリブデン、ウッドチップなどが輸出されています。

国内総生産(GDP)は3,355億ドル(2023年)、一人当たりGDPは17,093ドル(2023年)です。産業別のGDP構成比(2017年推定)は、農業が4.2%、工業が32.8%、サービス業が63%となっています。


5. 主な観光地

チリ共和国は、その多様な地理的特徴を反映した魅力的な観光地が多数存在します。

ラパ・ヌイ(イースター島)

太平洋に浮かぶこの島は、神秘的なモアイ像で国際的に知られています。島の大部分がラパ・ヌイ国立公園(ユネスコ世界遺産)に指定されており、独自の文化を形成しています。

トーレス・デル・パイネ国立公園

パタゴニア地域に位置し、壮大な花崗岩の岩峰群(「トーレス・デル・パイネ」)、氷河、そして手つかずの自然景観が特徴で、トレッキングの目的地として人気があります。

アタカマ砂漠

世界で最も乾燥した砂漠の一つです。「月の谷」のような超現実的な景観や、世界最高水準の星空観測地として有名です。また、塩湖や高地間欠泉のエル・タティオも存在します。

バルパライソ

「バルパライソの海港都市と歴史的な市街地」としてユネスコ世界遺産に登録されています。カラフルな丘の上の家々、曲がりくねった通り、歴史的なケーブルカーが特徴的な港町です。

サンティアゴ

首都で、主要な観光地には、アルマス広場、サンティアゴメトロポリタン大聖堂、ラ・モネダ宮殿(大統領官邸)、サン・クリストバルの丘(市街を一望できる)などがあります。

マーブルカテドラル(Capillas de Mármol)

チリのパタゴニア、ヘネラル・カレーラ湖に位置する、水の浸食によって形成された大理石の洞窟群で、その鮮やかな青い反射が特徴です。

チロエ諸島

独特の木造教会群(多くがユネスコ世界遺産)と、独自の島文化で知られています。

ハンバーストーンとサンタ・ラウラの硝石工場群

ユネスコ世界遺産に登録された、かつての硝酸塩産業の遺跡です。

セウェル鉱山都市

アンデス山脈に位置する、ユネスコ世界遺産に登録されたかつての鉱山都市です。



6. 文化

チリ共和国の文化は、先住民の伝統とヨーロッパからの影響が融合し、多様な表現が見られます。

料理

チリ料理は、海と大地の恵みを存分に生かした、バラエティ豊かな食文化を持っています。代表的な料理には、エンパナーダ(肉やチーズなどを詰めて焼いたパン)、パステル・デ・チョクロ(コーンのペーストとひき肉のキャセロール)、セビーチェ(魚介のマリネ)などがあります。南北に長い国土なので、地域によって食べられるものも異なり、南部のパタゴニア地域ではラム肉の丸焼き「コルデロ・アル・パロ」が有名です。また、チリは世界有数のワイン生産国でもあり、特に高品質なカベルネ・ソーヴィニヨンやカルメネールといった品種が広く知られています。

音楽と舞踊

チリの国民的舞踊は「クエカ」で、男女がハンカチを振りながら求愛を表現する様子が特徴です。音楽は地域によって様々で、中央部ではフォークロア音楽が盛んです。アンデス地域では、ケーナやサンポーニャなどの民族楽器を使った音楽が親しまれています。1960年代には社会的なメッセージを込めた「ヌエバ・カンシオン・チレーナ」(チリ新民謡)というムーブメントが起こり、ビオレータ・パラなどが国際的な影響を与えました。

芸術と文学

チリは多くの著名な文学者を輩出しており、中でもノーベル文学賞を受賞したガブリエラ・ミストラル(1945年)とパブロ・ネルーダ(1971年)は世界的に有名です。彼らの作品はチリの社会や自然、人間の感情を深く表現しています。現代芸術では、壁画やストリートアートがバルパライソなどで見られ、都市の景観を彩っています。


7. スポーツ

チリ共和国で一番人気のスポーツはサッカーです。

サッカー

サッカーは国内で圧倒的な人気を誇り、多くの人々が熱狂的なファンです。チリ代表チームは「ラ・ロハ」の愛称で親しまれ、FIFAワールドカップに何度も出場しています。コパ・アメリカでは2015年と2016年に連続で優勝し、国民を熱狂させました。国内リーグも盛り上がっていて、コロコロ、ウニベルシダ・デ・チレ、ウニベルシダ・カトリカといったクラブが人気を集めています。

その他のスポーツ

サッカーの次に人気があるのは、テニスです。チリからはニコラス・マスーやフェルナンド・ゴンサレスといったオリンピックメダリストが出ており、特に2004年のアテネオリンピックでは男子ダブルスで金メダル、男子シングルスで金メダルと銅メダルを獲得するなど、国際舞台で素晴らしい成績を残しました。

また、馬術やスキーなども盛んです。アンデス山脈にたくさんの雪が降ることから、スキーリゾートは海外からの観光客にも人気です。

チリ独自のスポーツとしては、ロデオに似た「ロデオ・チレーノ」があり、国民的スポーツとして親しまれています。これは、馬に乗ったカウボーイ(ワッソ)が牛を壁に追い詰める技術を競うものです。


8. 日本との関係

チリと日本は、太平洋を挟んだ隣国として、共有する価値と原則に基づく重要な「戦略的パートナー」の関係を構築しています。外交関係は1897年9月25日に開設され、1952年10月17日に再開されました。

両国間には複数の重要な協定が締結されています。これには、査証免除協定(1969年)、技術協力協定(1978年)、青年海外協力隊派遣取極(1996年)、日・チリ経済連携協定(EPA)(2007年3月署名、同年9月発効)、日・チリ租税条約(2016年署名、2016年12月28日発効)、日・チリ運転免許協定(2023年)、日・チリ科学技術協力協定(2023年)が含まれます。また、両国は環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP/TPP11)の署名国であり(2018年3月署名、チリでは2023年2月発効、日本では2018年12月発効)、経済的な連携を強化しています。

経済協力においては、日本はチリにとって主要な援助国の一つで、2021年の主要援助国では第4位(3.69百万米ドル)でした。これまでの日本の政府開発援助(ODA)の累計実績(2021年度まで)は、有償資金協力が243.70億円、無償資金協力が111.92億円、技術協力が448.28億円に達しています。特に、日本の水産技術協力はチリのサケ・マス養殖業の発展に大きく貢献し、チリは現在、世界第2位のサケ・マス生産・輸出国となっています。

高レベルでの交流も活発で、最近では2025年5月15日に日・チリ外相会談が、2025年5月11日にはボリッチ大統領の大阪・関西万博への訪問に伴い日・チリ首脳会談が実施されています。国際的な場においても、両国は国連改革、人権、軍縮、環境などの諸課題で共通の立場をとることが多く、緊密な協力関係にあります。

また、両国は地震や津波の被害を経験する国として、防災分野での協力が進展しています。「日・チリパートナーシッププログラム」を通じて、中南米地域を中心とした第三国への協力も実施されており、チリは国連における「世界津波の日」制定の共同提案国でもあります。EPA発効後、日本企業の対チリ投資は増加傾向にあり、2011年からは3年連続で日本が対チリ投資額第1位でした(チリ外国投資促進庁による)。文化面では、ボリッチ大統領が日本の文学に親しみを持っていることが示されるなど、人的・文化的な交流も育まれています。
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