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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / ローマ帝国

『ローマ建国史(ローマ建国以来の歴史)』とは わかりやすい世界史用語1159

著者名: ピアソラ
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『ローマ建国史(ローマ建国以来の歴史)』とは

『ローマ建国史』は、古代ローマの歴史家リウィウスが著した歴史書で、ローマの建国から紀元前9年までの歴史を詳細に記録しています。この作品は、ローマの政治、軍事、社会、文化の進展を描写し、ローマの偉大さと道徳的価値を強調しています。

成立の背景

『ローマ建国史』は、リウィウスが執筆したもので、全142巻から構成されています。しかし、現存しているのはそのうちの35巻のみで、他の巻は失われています。リウィウスはアウグストゥス帝の治世下で活動し、彼の庇護を受けていました。この作品は、ローマ帝国の公式な歴史として高く評価され、後に多くの歴史家や学者に影響を与えました。



『ローマ建国史』の概要

『ローマ建国史』は、ローマの建国神話から始まり、王政時代、共和政時代、そしてアウグストゥス帝の治世までの歴史を詳細に記録しています。

第1巻から第5巻
第1巻から第5巻は、ローマの建国から紀元前390年のガリア人によるローマ略奪までの歴史を描いています。この部分では、アイネイアスのイタリア到着、ロムルスとレムスの伝説、ローマの王政時代、共和政の成立、初期の戦争と拡大が詳述されています。

第6巻から第10巻
第6巻から第10巻は、紀元前390年から紀元前293年までの歴史を扱っています。この部分では、ローマの再建、サムニウム戦争、ラティウム戦争、エトルリア戦争などが記録されています。

第21巻から第45巻
第21巻から第45巻は、紀元前219年から紀元前166年までの歴史を描いています。この部分では、第二次ポエニ戦争、ハンニバルのイタリア侵攻、スキピオ・アフリカヌスの活躍、マケドニア戦争などが詳述されています。

主要なテーマ

『ローマ建国史』には、いくつかの主要なテーマが含まれています。

ローマの道徳と価値観

リウィウスはローマの道徳と価値観を強調し、ローマ市民の徳と勇気を称賛しています。彼はローマの成功が市民の高い道徳基準と公共の利益を優先する姿勢にあると述べています。

歴史の教訓

リウィウスは歴史を学ぶことの重要性を強調し、過去の出来事から教訓を得ることができると述べています。彼は歴史を通じて現代の問題に対処するための知恵を提供しようとしています。

ローマの偉大さ

リウィウスはローマの偉大さとその歴史的な役割を強調しています。彼はローマが世界に与えた影響とその文化的遺産を称賛し、ローマの歴史を通じてその偉大さを示しています。

歴史的評価と影響

『ローマ建国史』は古代ローマの歴史を理解するための重要な資料として広く使用されました。特にリウィウスの詳細な記述と彼の道徳的視点は、後世の歴史家や学者に大きな影響を与えました。

中世ヨーロッパにおいても、リウィウスの作品は広く読まれ、学者や歴史家たちに影響を与えました。特にルネサンス期には古典文学の復興とともにリウィウスの作品が再評価され、多くの作家や学者が彼の作品を研究し、模倣しました。

『ローマ建国史』は、ティトゥス・リウィウスによって書かれた重要な歴史書であり、ローマの建国から紀元前9年までの歴史を詳細に記録しています。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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