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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / ローマ帝国

騎士(エクイテス)とは わかりやすい世界史用語1079

著者名: ピアソラ
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騎士(エクイテス)とは

騎士(エクイテス)は、古代ローマにおける重要な社会的階級で、騎士階級とも称されました。この階級は元老院議員の下に位置し、軍事や政治の両面で重要な役割を担いました。

エクイテスの起源と歴史

エクイテスの起源は、ローマの王政時代および共和政の初期にさかのぼります。当初、エクイテスはパトリキ(貴族)から選ばれ、ローマ軍の騎兵として活動していました。紀元前400年頃になると、平民であるプレブスもエクイテスに加わり、騎兵の数が増加しました。

紀元前300年頃のサムニウム戦争の際、ローマは通常の軍事徴兵を倍増させ、騎兵の数も600から1200に増加しました。この時期、エクイテスはローマ軍の上級将校として重要な役割を果たし、軍の指揮を執る機会が増えました。



エクイテスの社会的地位と役割

エクイテスは、財産に基づく階級制度の中で元老院議員に次ぐ第二の階級を形成していました。彼らは一定の財産を有することが求められ、その基準は時代によって変動しました。例えば、アウグストゥス帝の時代には、エクイテスの財産基準が10万デナリウスに引き上げられました。

エクイテスは軍事的な役割だけでなく、行政や司法においても重要な役割を果たしました。彼らはローマ帝国の行政機構内で高位の官職を担い、地方の統治や税の徴収を行っていました。また、エクイテスはローマ社会において高い尊敬を受け、社会的な影響力を持っていました。エクイテスは次第に、高利貸しや徴税請負で富裕化し、第とり所有者となっていきました。

エクイテスの衰退と変遷

エクイテスの役割は時代と共に変化しました。彼らは軍の騎兵としての役割を徐々に失い、主に行政や司法の分野での活動が中心となりました。しかし、彼らは依然としてローマ帝国の重要な階級として存在し続けました。

エクイテスの衰退は、ローマ帝国の衰退と共に進行しました。帝国の分裂や外敵の侵入により、エクイテスの社会的地位や役割は次第に低下していきました。

エクイテスは古代ローマにおいて重要な社会階級であり、軍事、政治、行政の各分野で大きな役割を果たしました。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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