国風文化における文学作品
平安時代には、
国風文化と呼ばれる文化が流行をしました。
特に文学作品は、それまでのものとは異なる作品が誕生しました。
■かな文学
それまで本などの読み物はすべて漢字で書かれてましたが、この時代になって
かな文字が登場してきます。
このかな文字のおかげで、
日本語の細かなニュアンスが伝わるようになり、また漢字に比べて感情が表現しやすくなりました。
■文学作品
かな文字の登場によって、文学作品にも大きな変化が生まれます。
中でも
紫式部が書いた源氏物語、
清少納言の枕草子などは有名ですね。
源氏物語は小説で光源氏が活躍をする物語、枕草子は随筆で、清少納言が宮廷で働いていたときに感じていたことをまとめたもの(日記)です。
特に日記は当時の女性の間ではやっていたようで、
紀貫之の書いた
土佐日記の冒頭は、「
女性がよく書いている日記というものを、私は男性だが書いてみようと思う」という書き出しで始まっています。
この紀貫之は、
古今和歌集の編集者としても有名です。