空海と最澄
平安時代では、奈良を中心としていたそれまでの仏教とは違った、新しい形の仏教が日本に広まりました。その始まりが
空海と
最澄の2人です。
ともに遣唐使として唐に留学をし、
密教と呼ばれる宗教を伝えました。
密教とは、
山にこもって修行を行うことで悟りを開くという考え方で、その点がこれまでの仏教とは大きく異なりました。
空海が伝えたものが
真言宗、最澄が伝えたものが
天台宗です。
空海は高野山に金剛峯寺(こんごうぶじ)を、最澄は比叡山に延暦寺(えんりゃくじ)を建立しました。(ちなみに最澄の延暦寺は、戦国時代に織田信長によって焼き討ちにあってしまいます)
空海が
弘法大師、最澄が
伝教大師と呼ばれていることも重ねて覚えておきましょう。