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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / ギリシア世界

オリンピアの祭典とは わかりやすい世界史用語923

著者名: ピアソラ
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オリンピアの祭典とは

オリンピアの祭典、すなわち古代オリンピックは、古代ギリシャにおける最も重要なスポーツイベントの一つでした。この祭典は、紀元前776年から4世紀まで続き、ギリシャ全土から参加者が集まりました。

オリンピアの祭典の起源と歴史

オリンピアの祭典は、ギリシャ神話に深く根ざしています。伝説によれば、ゼウスがクロノスを打ち負かしたことを記念して始まったとされています。最初の公式な記録は紀元前776年に遡り、この年からギリシャ人はオリンピアード(4年間の周期)で時間を計測するようになりました。

競技とその種類

オリンピアの祭典では、様々な競技が行われました。最初の競技はスタディオン(約192メートルの短距離走)でしたが、後にディアウロス(400メートル走)、ドルイコス(長距離走)、ペンタスロン(五種競技)、レスリング、ボクシング、戦車競走などが追加されました。これらの競技は、参加者の身体能力と精神力を試すものでした。

宗教的意義

オリンピアの祭典は、単なるスポーツイベントではなく、宗教的な儀式でもありました。祭典はゼウス神に捧げられ、競技の合間には動物の犠牲や祈りが行われました。また、オリンピアの祭典期間中は「神聖な休戦」が宣言され、戦争中の都市国家も一時的に戦闘を停止しました。

参加者と観客

オリンピアの祭典には、ギリシャ全土から多くの参加者と観客が集まりました。参加者は自由市民であり、奴隷や女性は参加できませんでした。観客も男性が中心で、女性は観戦を禁じられていましたが、特定の祭典では例外もありました。

オリンピアの祭典の終焉

オリンピアの祭典は、ローマ帝国の支配下でも続きましたが、紀元後393年にローマ皇帝テオドシウス1世が異教の儀式を禁止したことで終焉を迎えました。その後、オリンピアの祭典は長い間忘れ去られていましたが、19世紀末に再び注目されるようになりました。

現代オリンピックへの影響

オリンピアの祭典は、現代のオリンピックの基礎となりました。1896年にアテネで開催された最初の近代オリンピックは、古代オリンピアの精神を受け継ぎ、国際的なスポーツイベントとして発展しました。現在のオリンピックは、4年ごとに夏季と冬季の大会が交互に開催され、世界中のアスリートが参加しています。

オリンピアの遺産

今日、オリンピアの遺跡はギリシャの重要な観光地となっており、多くの観光客が訪れます。オリンピアの遺跡には、ゼウス神殿や古代競技場の跡が残っており、古代ギリシャのスポーツと宗教の重要性を物語っています。また、オリンピアの博物館には、当時の彫刻や工芸品が展示されており、古代ギリシャの歴史を学ぶ貴重な資料となっています。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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