葬式のしきたり
どの時代であっても「死別」は悲しいものです。
当時の葬式のしきたりや、式の後どのような慣例があったかについて述べたいと思います。
死
まず「死」のことを、避けられない別れということで「
さらぬ別れ」と言います。
他にも、「死ぬ」という直接的な表現ではなく、
「失す」、
「消ゆ」、
「隠る」などという場合もあります。
お葬式
そして葬式場まで送り出すことを「
野辺送り」と言っていました。当時の埋葬方法は火葬でした。
※死から葬式までについては、源氏物語で桐壺の更衣が死去してしまったシーンが特に理解しやすいと思いますので、是非一度目を通しておいて下さい。
源氏物語 桐壺編
喪
葬式のあと、人々は喪に服します。
喪に服す期間は亡くなった人によって異なり、実の父母が亡くなった場合は1年ほど、養父母が亡くなった場合は5ヶ月、妻子や兄弟であれば3ヶ月ほどと細かく決められていました。
またこの期間、身にまとう服も死者との関わりの深さによって変わってきます。関わりが深いほど、色も濃くなっていきます。
つまり、死別の悲しみと比例して喪服の色も濃くなると覚えておけばいいでしょう。