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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / 古代オリエント世界

ピラミッドとは 世界史用語141

著者名: ピアソラ
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第四王朝以降も、エジプトの王たちはピラミッドを建て続けましたが、規模や質は次第に低下していきました。 ピラミッドの建設には多くの労力や資源が必要であり、王権の衰退や社会の変化によって維持できなくなったからだと考えられています。 また、ピラミッドは盗掘や破壊の対象となり、多くの財宝や遺体が失われました。

先ほど説明した中でも、特にギザの三大ピラミッドは、ナイル川の西岸にあるギザ台地に位置し、北から順にクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドと呼ばれます。

クフ王のピラミッドは、三大ピラミッドの中で最も古く、最も大きいものです。高さは当初は約147メートル、現在は約138メートルで、約3800年間は人類が作った建造物として最も高かったとされます。基底部の一辺の長さは約230メートルで、約230万個の石材が使われています。石材のほとんどはギザ台地の石灰岩で、外装にはトゥラの白亜が、王の間にはアスワンの花崗岩が用いられました。ピラミッドの内部には、地下の未完成の部屋と、地上の王の間と女王の間という二つの部屋があります。ピラミッドの建設には、クフ王の摂政であったヘミウヌという人物が関わっていたと考えられています。ピラミッドの建設方法については、さまざまな科学的・非科学的な仮説が提唱されていますが、確かなことは分かっていません。



カフラー王のピラミッドは、三大ピラミッドの中で二番目に大きく、高さは当初は約143メートル、現在は約136メートルです。基底部の一辺の長さは約216メートルで、約220万個の石材が使われています。石材の種類はクフ王のピラミッドと同じですが、外装の一部には赤い花崗岩も使われています。ピラミッドの内部には、地下の部屋と、地上の王の間と女王の間という二つの部屋があります。ピラミッドの前には、カフラー王の像が彫られたスフィンクスという巨大な獅子の彫刻があります。スフィンクスは、エジプト神話に登場する神秘的な生き物で、人間の頭とライオンの体を持っています。

メンカウラー王のピラミッドは、三大ピラミッドの中で最も新しく、最も小さいです。高さは当初は約66メートル、現在は約62メートルです。基底部の一辺の長さは約109メートルで、約20万個の石材が使われています。石材の種類はクフ王とカフラー王のピラミッドと同じですが、外装の下部には緑色の玄武岩が使われています。ピラミッドの内部には、地下の王の間と女王の間という二つの部屋があります。ピラミッドの前には、メンカウラー王の妃であるカメルネブティ二世の像がある小さな神殿があります。

三大ピラミッドの周囲には、それぞれに付属する葬祭殿や船の埋葬所、王の家族や側近の墓、小さな衛星ピラミッドなどがあります。これらの遺跡は、古代エジプトの王権や信仰、文化、芸術、技術などを知る貴重な資料となっています。三大ピラミッドは、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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