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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / 古代オリエント世界

ピラミッドとは 世界史用語141

著者名: ピアソラ
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ピラミッドとは

ピラミッドとは、紀元前2575年から紀元前2465年にかけて、エジプトの王朝時代に建てられた巨大な石造りの建造物です。エジプトには少なくとも118基のピラミッドが確認されており、そのほとんどは王や王妃の墓として使われました。ピラミッドはエジプトの信仰や文化に深く関わっており、古代世界の七不思議の一つに数えられています。

ピラミッドの起源は、エジプトの初期王朝時代にさかのぼります。当時、王たちは自分の墓としてマスタバと呼ばれる長方形の土台の上に小さな神殿を建てていました。しかし、第三王朝の王ジョセルは、自分の墓をより高く立派にするために、マスタバを六段に積み重ねて階段状にしたものを建てました。これが世界最古のピラミッドとされるジョセル王の階段ピラミッドです。 このピラミッドはサッカラという場所にあり、周囲には複雑な祭祀施設が広がっています。

ジョセル王の後継者たちは、ピラミッドの形をさらに発展させました。第四王朝のスネフェル王は、階段ピラミッドの角度を変えて、平滑な面にしたものを建てました。これが世界初の真のピラミッドとされるスネフェル王の曲がったピラミッドです。 スネフェル王の息子であるクフ王は、エジプト史上最大のピラミッドを建てました。これがギザの大ピラミッドと呼ばれるもので、一辺の長さは約230メートル、高さは約147メートルあります。 このピラミッドは約230万個の石材を使って作られ、内部には王の埋葬室や通路があります。 大ピラミッドは古代世界の七不思議の中で唯一現存するもので、エジプトのシンボルとなっています。

クフ王の息子であるカフラー王と孫であるメンカウラー王も、ギザに自分のピラミッドを建てました。カフラー王のピラミッドは、一辺の長さは約216メートル、高さは約143メートルで、大ピラミッドよりやや小さいです。 しかし、このピラミッドの頂上には石灰岩の外装が残っており、かつては白く輝いていたことがわかります。 また、このピラミッドの前には大きな獅子の頭と人間の体を持つ像があります。これが有名なスフィンクスと呼ばれるもので、カフラー王の守護神として作られたと考えられています。 メンカウラー王のピラミッドは、一辺の長さは約109メートル、高さは約66メートルで、ギザの三大ピラミッドの中で最も小さいです。 このピラミッドは一部に花崗岩や緑色の石を使っており、色彩に変化があります。

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『世界史B 用語集』 山川出版社

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