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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / 古代オリエント世界

テル=エル=アマルナとは 世界史用語148

著者名: ピアソラ
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テル=エル=アマルナとは

テル・エル・アマルナとは、古代エジプトの上エジプトにある遺跡の名前です。ここには、第18王朝のファラオ、アクエンアテンが建設した新しい首都の跡が残っています。アクエンアテンは、アモン神の信仰を捨てて、アテン神のみを崇拝する新しい宗教を始めました。そのため、彼はナイル川の東岸に、アテン神の地平線を意味するアケトアテンという名前の都市を建設しました。

アケトアテンの建設は紀元前1346年頃に始まり、紀元前1341年頃に完成したと考えられています。この都市は、アクエンアテンの治世の約12年間だけ使われました。彼の死後、紀元前1332年頃に、テーベに戻った宮廷によって放棄されました。この都市は、古代エジプトの都市の中でも、比較的詳細に発掘された数少ない例の一つです。アクエンアテンが新しい未開の場所を選んだことと、都市の存続期間が短かったことから、発掘者たちは都市の配置を非常に正確に再現することができました。

アケトアテンの主要な建物は、王の道と呼ばれる大通りの両側にありました。最も大きな建物は、アテン神の大神殿でした。これは、屋根のない主祭壇に続く一連の囲われた中庭からなる建物でした。大神殿の近くには、王宮と王家の広々とした住居がありました。アケトアテンの住居は、焼き煉瓦で作られており、壁や床や天井の多くは生き生きとした自然主義的な様式で描かれていました。各大邸宅には、アクエンアテンとその家族が抱き合っている姿を描いた碑文がある祭壇がありました。

アケトアテンの遺跡からは、他にも重要な考古学的発見がありました。王妃ネフェルティティの胸像が、彫刻家トゥトモセの家から見つかりました。また、1887年に農民の女性が偶然発見した300枚の楔形文字の粘土板がありました。これらは、紀元前14世紀の近東の外交の様子を部分的に再構成することができました。
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・テル=エル=アマルナとは 世界史用語148

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『世界史B 用語集』 山川出版社

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