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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / 古代オリエント世界

古王国時代とは 世界史用語135

著者名: ピアソラ
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古王国時代とは

古王国時代は、紀元前2700年頃から紀元前2200年頃にかけてのエジプト初期王朝時代を指します。この時代にエジプトは統一国家としての基礎を築き、ピラミッドを建設するなど、その後のエジプト文明の基盤が形作られました。

古王国時代の始まりは、上エジプトと下エジプトがメネス王によって統一された時点とされています。メネス王はエジプト初のファラオと呼ばれ、続くジェセル王とジョセル王の時代に、エジプトの中央集権化が進展しました。

古王国時代の最盛期は、スネフェル王、クフ王、カフラ王、メンカウラー王の4王が相次いで在位した第4王朝の時代です。この時期にギザの大ピラミッドが建設され、エジプトの国力が頂点に達しました。

ギザの大ピラミッドは、クフ王の墓として建設されたもので、エジプトのピラミッド建築の集大成と言えます。2百万を超える石灰岩のブロックが組み上げられ、高さ146mの巨大なピラミッドが完成しました。



大ピラミッドに隣接してカフラ王のピラミッド、メンカウラー王のピラミッドも建設されました。3基のピラミッドはそろってギザ高原を見下ろす壮観な景観を作り出しました。この景観は古代世界の七不思議の1つに数えられています。

ピラミッドの建設は、ファラオの至高神性と絶対的権力を象徴する役割がありました。巨大な労力と資源を動員して自己の記念碑たるピラミッドを建てることは、古王国時代のファラオの支配力の表れでした。

一方で、これほどの労力をピラミッド建設に注ぐことは、通常の農業生産や国家運営に支障をきたすことが指摘されています。ピラミッド中心の政策は国力の消耗を招き、古王国時代の終焉の一因となったと考えられます。

古王国時代後期には、ファラオの権力が弱体化し、地方の諸侯が力をつけて中央からの分離傾向が高まっていきました。そして第8王朝の終焉期を境に、古王国時代は終わりを迎えます。

古王国時代の遺産として、ピラミッドのほかにもスフィンクスなどの巨像、太陽の船、死者の書などがあり、先代の高度な文明を伝えています。一方で、独裁的中央集権体制の弊害もこの時代にすでに現れていたことがうかがえます。

古代エジプトの古王国時代は紀元前2700年から紀元前2200年にかけての時期を指します。この時期は「ピラミッドの時代」や「ピラミッド建設者の時代」とも呼ばれます。なぜなら、第四王朝の王たちがピラミッド建設の技術を完成させ、ギザのピラミッドをはじめとする壮大な墳墓を築いたからです。この時期はエジプト文明の最初の全盛期とも言えます。中央政府が強力で、ピラミッド建設に必要な労働力や資源を統制し、ナイル川沿いの砂漠地帯に多くの記念碑を建てました。

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『世界史B 用語集』 山川出版社

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