なよよかなり
形容動詞・ナリ活用
未然形 | なよよかなら | ◯ |
連用形 | なよよかなり | なよよかに |
終止形 | なよよかなり | ◯ |
連体形 | なよよかなる | ◯ |
已然形 | なよよかなれ | ◯ |
命令形 | なよよかなれ | ◯ |
■意味1
柔らかい様。
[出典]:
須磨の秋 源氏物語
「白き綾の
なよよかなる、 紫苑色など奉りて、こまやかなる御直衣、帯しどけなくうち乱れ給へる御さまにて...」
[訳]:白い綾織物の
柔らかいもの(の上)に、紫苑色のものをお召しになって、
色が濃い御直衣に、帯も無造作にくつろぎなさったお姿で...
■意味2
物腰が柔らかく優美な様。
[出典]:東屋 源氏物語
「なつかしうなよよかに、かたはなるまで、なよなよとたわみたるさまのしたまへりしにこそ。」
[訳]:なじみやすく物腰が柔らかく、体裁が悪くなるぐらい、弱々しくたわみそうなご様子がおありの方でした。