現在形の本当の使い方
次の二つの文章はどっちが悲劇?
①告白したら振られた
②告白すると振られる
下線部を見ると①が過去形であり、②が
現在形である。
①は告白したら振られたという過去の一時点を表している。
②は告白すると毎回振られるというニュアンスであることが理解できる。
つまりこれが現在形である。
余談として、英語と日本語は違う言語だが、同じ考えであることもある。現在形では日本語も英語もほとんどが同じ考えであることを知っておこう。
それでは現在形の本当の使い方について記述していく。
現在形に関してきっと学校でいろいろなルールがあるということを聞いているだろうが、このノートで是非現在形に関する知識を改め直して欲しい。
現在形=現在過去未来形
見出しのとおり現在形は
現在過去未来形である。
つまり、
昨日も今日も明日も起こることに現在形を用いるということだ。
ここで、みなさんが学校で丸暗記させられたであろう「従来の英文法」について見ていこう。
■従来の英文法 「現在形の用法」
①習慣 I go to school. 「私は学校に行きます。」
②不変の真理 The sun rises in the east. 「太陽は東から昇る。」
③確定した未来 The train arrives at eight. 「その電車は8時に着きます。」
といったものを暗記させられたのではないかと思うが、
現在形は現在過去未来形ということを踏まえると、すべてこれらが説明できてしまう。
ただいま見てもらった従来の英文法で証明してみよう。
一つ一つの訳に
昨日も今日も明日もを追加していく。
①習慣 I go to school. 「私は昨日も今日も明日も学校に行きます。」
②不変の真理 The sun rises in the east. 「昨日も今日も明日も太陽は東から昇る。」
③確定した未来 The train arrives at eight. 「その電車は昨日も今日も明日も8時に着きます。」
①,②は詳しい解説がなくても理解は難しくはないと思うが、現在形の特殊用法である「確定した未来」を表す③について少し解説しよう。
この表現が使われるのは電車やバスの時刻表といったものが多く見受けられる。
時刻表に乗っている電車は
昨日も今日も明日も走る。
このように、現在形でも未来のことをあらわすという特殊用法がある。
記述の通りすべて、
現在過去未来形で説明できた。
これを読んでいる皆さんも、ぜひ自分の持っている参考書やノートにある現在形を見て、実際にその訳が、
現在過去未来形であるということを確認してみるとよい。
会話への応用 「What do you do?」
現在形を使った有名な決まり文句があります。
この
What do you do?でさえ、
現在形=現在過去未来形で説明できる。
まず結論から話そう。
What do you do? 「お仕事なんですか?」
ではなぜそのような意味になるか現在形の使い方に倣って見ていこう。
「What do you do?」
直訳:あなたは何をしますか?
現在形の使い方に倣うと...
訳:あなたは昨日も今日も明日も何をしますか?
これでもうわかるだろうか?
歯磨きや食事など生きるのに当たり前で聞かなくてもいいことを除いて、毎日してることはなんだろうか。
そうそれは
仕事である。
外国人はよくこの挨拶を用いる上、入試でもよく問われるので、この挨拶が使われたらしっかりと答えられるようにしよう。
このように現在形の核心をつかむことで決まり文句さえちゃんと説明できる。
まとめ
現在形=現在過去未来形
What do you do?=「お仕事なんですか?」
ぜひお手持ちのワークや参考書を見ながら、
現在形=現在過去未来形を再度確認しよう。