いだしたつ/出だし立つ
タ行下二段活用
未然形 | いだしたて |
連用形 | いだしたて |
終止形 | いだしたつ |
連体形 | いだしたつる |
已然形 | いだしたつれ |
命令形 | いだしたてよ |
■意味1:他動詞
(促して)
送り出す、出発させる、差し向ける。
[出典]:
狩りの使ひ 伊勢物語
「朝には狩りに
出だし立ててやり、夕さりは帰りつつ、そこに来させけり。」
[訳]:朝には(準備をして男を)狩りに
送り出し、夕方は帰ってくると、そこに来こさせたのでした。
■意味2:他動詞
出仕させる、宮仕えに出す。
[出典]:
宮に初めて参りたるころ 枕草子
「...と、ただいそがしに
出だし立つれば、あれにもあらぬ心地すれど参るぞ、いと苦しき。」
[訳]:...と言って、ひたすらせきたてて
出仕させるので、無我夢中の気持ちがするけれど(中宮様のもとへ)参上するのは、とてもつらいものです。