なでふことなし/何でふこと無し
このテキストでは、古文単語「
なでふことなし/何でふこと無し」の意味、解説とその使用例を記している。
成り立ち
連体詞「なでふ」と名詞「こと」そして形容詞「なし」が一語になったもの。
連語
■意味
たいしたことない、取るに足らない。
[出典]:
にくきもの 枕草子
「
なでふことなき人の、笑がちにて、ものいたう言ひたる。」
[訳]:
たいしたこともない人が、にやにやと笑って、おしゃべりをしまくっている(ことはしゃくに障る)。
※「笑がち」⇒「得がち」とすると次のような現代語訳となる。
たいしたこともない人が、得意げに、おしゃべりをしまくっている(ことはしゃくに障る)。