つづく/続く
このテキストでは、カ行四段活用の動詞「
つづく/続く」の意味、解説とその使用例を記している。
「つづく」には
①カ行四段活用
②カ行下二段活用
の用法がある。
①カ行四段活用
未然形 | つづか |
連用形 | つづき |
終止形 | つづく |
連体形 | つづく |
已然形 | つづけ |
命令形 | つづけ |
■意味1:自動詞
連続する、後ろに続く。
[出典]:
木曾最期 平家物語
「弓矢取りは、年ごろ日ごろいかなる高名候へども、最後の時不覚しつれば、長き疵にて候ふなり。御身は疲れさせたまひて候ふ。
続く勢は候はず。
[訳]:武士は、常日頃どれほどの高名がございましょうと、死に際に失敗してしまうと、長く不名誉となるのでございます。お体はお疲れでございます。
後ろに従う軍勢はございません。
②カ行下二段活用
未然形 | つづけ |
連用形 | つづけ |
終止形 | つづく |
連体形 | つづくる |
已然形 | つづくれ |
命令形 | つづけよ |
■意味1:他動詞
連続させる、続ける、つなげる。
[出典]:若紫 源氏物語
「きよげなる屋・廊下などつづけて、木立いとよしあるは...」
[訳]:こざっぱりとしていて美しい家屋や廊下などをつなげて、木立はたいへん一応の趣があるのは...