非金属元素の単体と化合物①
水素と希ガス
水素Hは1族に属すが、他の1族元素とは性質が異なる。
希ガス=18族元素は、
ヘリウムHe、ネオンNe、アルゴンAr
クリプトンKr、キセノンXe、ラドンRn
の6種類である。
■水素
宇宙空間に存在する元素は、水素Hが75.4%、ヘリウムHeが23.2%を占めており、宇宙で存在する割合が最も大きい元素が
水素H である。水素原子は、K殻に1個の価電子をもつ。
<単体>
水素の特徴を見ていこう。
:無色・無臭の気体で、すべての気体の中で最も軽い。
:水に溶けにくい。
:酸素との混合気体に点火すると、爆発的に反応して水を生じ、爆鳴音を発する(水素の検出)。
:高温では酸化物から酸素を奪う性質があり、還元剤として作用する。
■製法
水の電気分解や、亜鉛や鉄などの金属に希塩酸や希硫酸などの薄い酸を加えてつくる。水素は水に溶けにくいので、
水上置換で捕集する。
亜鉛に希塩酸、希硫酸を入れて反応させたときの化学反応式はそれぞれ

+

→

+

+

→

+
工業的製法では、石油の成分を高温の水蒸気と反応させるなどの方法でつくられる。
<水素化合物>
水素化合物は、

:アンモニア

:水

:フッ化水素
などがある。
水素化合物を構成する他方の元素が、周期表上で
右へ行くほど
酸性
が強くなり、
左へ行くほど
塩基性
が強くなる。
■希ガス
希ガスの特徴を見ていこう。
:無色・無臭の気体である。
:電子配置が閉殻になっており、化学的に超安定。最外殻電子数は 8 だが、価電子数は 0 である。
:単体は、単原子分子で存在している。
ヘリウムHe
→ 飛行船のガス
ネオンNe
→ ネオンサイン
アルゴンAr、クリプトンKr
→ 電球の封入ガス
に主に使われている。
〜空気中に含まれる元素トップ3〜
1位:H 2位:O 3位:Ar