ひごろ/日頃/日比
このテキストでは、古文単語「
ひごろ/日頃/日比」の意味、解説とその使用例を記している。
※「ひごろ」は
①名詞
②副詞
としての用法がある。
①名詞
■意味1
数日の間、幾日か。
[出典]:
小野の雪 伊勢物語
「
日ごろ経て、宮に帰り給うけり。」
[訳]:
何日か経って、御殿にお帰りになった。
■意味2
普段、つねづね。
[出典]:
花山院の出家 大鏡
「弘徽殿の女御の御文の、
日ごろ破り残して御身も放たず御覧じけるを思し召し出でて...」
[訳]:弘徽殿の女御のお手紙で、
普段破り捨てずに残して、肌身離さずご覧になっていたものをお思い出しになって...
②副詞
■意味
(ある特定の日までの)
数日の間、何日か。
[出典]:帚木 源氏物語
「今宵、日ごろの恨みは解けなむと思ひ給へしに」
[訳]:今夜は、数日の間の恨みもきっと解けるだろうと存じましたが...