「たぐひなし/比無し/類無し」の意味・活用・使用例【形容詞ク活用】
このテキストでは、ク活用の形容詞「
たぐひなし/比無し/類無し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・ク活用
| 未然形 | たぐひなく | たぐひなから |
| 連用形 | たぐひなく | たぐひなかり |
| 終止形 | たぐひなし | ◯ |
| 連体形 | たぐひなき | たぐひなかる |
| 已然形 | たぐひなけれ | ◯ |
| 命令形 | ◯ | たぐひなかれ |
■意味
並ぶものがない、比べるものがない。
[出典]:
桐壷 源氏物語
「いとはしたなきこと多かれど、かたじけなき御心ばへの
たぐひなきを頼みにてまじらひ給ふ。 」
[訳]:...(その女性は)大変きまりが悪いことが多いのですが、もったいないほどの(帝の)ご愛情が
比べるものがない(ほど強い)のを頼りにして、宮仕えをしなさっています。