はさむ/挟む
このテキストでは、古文単語「
はさむ/挟む」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
「はさむ/挟む」には、
①マ行四段活用
②マ行下二段活用
の用法がある。
①マ行四段活用
未然形 | はさま |
連用形 | はさみ |
終止形 | はさむ |
連体形 | はさむ |
已然形 | はさめ |
命令形 | はさめ |
■意味:他動詞
挟む、つかむ。
[出典]:
竹取物語
「一人の男、文挟みに文を
はさみて、申す」
[訳]:一人の男が、文挟みに書状を
挟んで(差し出して)申し上げます。
②マ行下二段活用
未然形 | はさめ |
連用形 | はさめ |
終止形 | はさむ |
連体形 | はさむる |
已然形 | はさむれ |
命令形 | はさめよ |
■意味:他動詞
間に置く、挟む。
[出典]:大鏡
「とぐわきも知らず、うちはさめて置きたるにならひて...」
[訳]:(鏡を)磨こうともしないで、(櫛笥の中へ鏡を)はさんだままにして置いてあるのに慣れていたので...