「おどろかす/驚かす」の意味・活用・使用例【カ行変格活用】
このテキストでは、サ行四段活用の動詞「
おどろかす/驚かす」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
サ行四段活用
| 未然形 | おどろかさ |
| 連用形 | おどろかし |
| 終止形 | おどろかす |
| 連体形 | おどろかす |
| 已然形 | おどろかせ |
| 命令形 | おどろかせ |
■意味1:他動詞
目覚めさせる、起こす。
[出典]:
児のそら寝 宇治拾遺物語
「この児、定めて
驚かさむずらむと待ちゐたるに...」
[訳]:この子どもは、きっと(僧たちが自分を)
起こすだろうと(思って)待ち続けていたところ...
■意味2:他動詞
気づかせる、〜を促す。
[出典]:源氏物語 紫式部
「『明け果てぬ先に』と、人々しはぶきて、おどろかし聞こゆ。」
[訳]:「夜がすっかり明けてしまわないうちに」と、供の者たちが咳ばらいをして促し申し上げる。
■意味3:他動詞
びっくりさせる。
[出典]:源氏物語 紫式部
「これ、ただ御手一つ遊ばして、同じうは、山の鳥も驚かし侍らむ。」
[訳]:これを、ほんの一曲お弾きになりまして、同じことなら、山の鳥もびっくりさせてやりましょう。