源氏物語『匂宮と浮舟』
ここでは源氏物語の「浮舟」の章から『匂宮と浮舟』の「いとはかなげなるものと、明け暮れ見出だす小さき舟に乗り給ひて〜」から始まる部分の品詞分解をしています。
前回のテキスト
「夜のほどにて立ち帰り給はむも〜」の品詞分解
品詞分解
※名詞は省略しています。
いと(副詞)
はかなげなる(形容動詞・ナリ活用・連体形)
もの
と(格助詞)、
明け暮れ(副詞)
見出だす(サ行四段活用・連体形)
小さき(形容詞・ク活用・連体形)
舟
に(格助詞)
乗り(ラ行四段活用・連用形)
給ひ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)、
さし渡り(接頭語+ラ行四段活用・連用形)
給ふ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・連体形)
ほど、
遥かなら(形容動詞・ナリ活用・未然形)
む(婉曲の助動詞・連体形)
岸
に(格助詞)
しも(副助詞)
漕ぎ離れ(ラ行下二段活用・連用形)
たら(存続の助動詞・未然形)
む(婉曲の助動詞・連体形)
やうに(比況の助動詞・連用形)
心細く(形容詞・ク活用・連用形)
おぼえ(ヤ行下二段活用・連用形)
て(接続助詞)、
つと(副詞)
つき(カ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)
抱か(カ行四段活用・未然形)
れ(受身の助動詞・連用形)
たる(存続の助動詞・連体形)
も(係助詞)、
いと(副詞)
らうたし(形容詞・ク活用・終止形)
と(格助詞)
思す(サ行四段活用・終止形)。
有明
の(格助詞)
月
澄み昇り(ラ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)、
水
の(格助詞)
面
も(係助詞)
曇りなき(形容詞・ク活用・連体形)
に(接続助詞)、
「これ(代名詞)
なむ(係助詞)、
橘
の(格助詞)
小島。」
と(格助詞)
申し(サ行四段活用・連用形)
て(接続助詞)、
御舟
しばし(副詞)
さしとどめ(接頭語+マ行下二段活用・連用形)
たる(完了の助動詞・連体形)
を(格助詞)
見(マ行上一段活用・連用形)
給へ(尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・已然形)
ば(接続助詞)、
大きやかなる(形容動詞・ナリ活用・連体形)
岩
の(格助詞)
さま
し(サ行変格活用・連用形)
て(接続助詞)、
され(ラ行下二段活用・連用形)
たる(存続の助動詞・連体形)
常磐木
の(格助詞)
蔭
茂れ(ラ行四段活用・已然形)
り(存続の助動詞・終止形)。