新規登録 ログイン

10_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

『人面桃花(後数日、偶至都城南、復往尋之〜)』現代語訳(口語訳)・書き下し文と解説

著者名: 走るメロス
Text_level_1
マイリストに追加

現代語訳(口語訳)

その数日後、たまたま都城の南に来ることがあって、また(例の家に)行って訪ねてみました。

家の中から泣き叫ぶ声が聞こえたので、門を叩いてこれ(そのわけ)を尋ねました。
年老いた父親がいて、出てきて言うことには、
「あなたは崔護ではないですか。」と。

(崔護が)言うことには、
「そうです。」と。

(父親が)また泣き叫んで言うことには、
「あなたが私の娘を殺したのです。」と。

崔護ははっと驚いて、なんと答えてよいかわかりませんでした。

年老いた父親が言うことには、
「私の娘は十五歳で、学問を身につけてまだ人には嫁いではいませんでした。
去年から、いつもぼんやりとして気が抜けたようになりました。
先日、娘と出かたのです。
帰ってきたところ、左の扉に字が記してあるのを見て、これを読んで門の中に入ると病気になってしまいました。
そして食事をとらなくなって数日で亡くなってしまったのです。
私は年老いています。
この娘が嫁がなかったわけは、立派な男性(崔護)を探して自分の身を託そうとしていたがゆえです。
今不幸にして死んでしまいました。
あなたが娘を殺さなかったと言えましょうか、いや殺したのです。」と。


また大変泣き叫びました。
崔護もまた深く感じて、家の中に入り声をあげて泣きたいと願い出ました。
(娘の体は)まだ厳かな様子で寝台の上にありました。
崔護は娘の首をあげて、自分の太ももに枕して、泣き叫んで祈って言いました。
「私はここにいますよ。私はここにいますよ。」と。


まもなく(娘は)目を開き、半日ほどして再び生き返りました。
父親は大変喜んで、とうとう娘をこれ(崔護)に嫁がせたのでした。

単語・文法解説

哭声泣き叫ぶ声
笄年十五歳。女子が初めて髪に笄(かんざし)を挿す年齢
学問
未適人「未A」は再読文字で「いまだAず」と読み、「まだAしていない」と訳す
恍惚ぼんやりしている様
将求君子以託吾身「将A」は再読文字で「まさに〜(せんと)す」と読み、「今にもAしようとする」と訳す
将求君子以託吾身「吾身」は「娘自身」ではなく「父親」とする解釈もできる
寝台
須臾まもなく、たちまち

1ページへ戻る
前のページを読む
2/2
次のページを読む

Tunagari_title
・『人面桃花(後数日、偶至都城南、復往尋之〜)』現代語訳(口語訳)・書き下し文と解説

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
鎌田正、米山寅太郎 著 2011 『新漢語林 第二版』大修館書店
『教科書 高等学校 古典B 漢文編』 三省堂
『教科書 探求古典B 漢文編』 桐原書店

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 170,098 pt 
 役に立った数 139 pt 
 う〜ん数 27 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。