新規登録 ログイン

9_80 その他 / その他

蜻蛉日記原文全集「かくて又、廿余日のほどに見えたり」

著者名: 古典愛好家
Text_level_1
マイリストに追加
蜻蛉日記

かくて又、廿余日のほどに見えたり

かくて又、廿余日のほどに見えたり。

さて三四日のほどに、ちかう火のさわぎす。おどろきさわぎするほどに、いととく見えたり。風ふきてひさしううつりゆくほどに鶏(とり)なきぬ。

「ささなれば」


とてかへる。

「「ここにと見ききける人は、まゐりたりつるよしきこえよとて、かへりぬ」

ときくも、おもだたしげなりつる」


などかたるも、屈(く)しはてにたるところにつけて見ゆるならんかし。


又つごもりの日許(ばかり)にあり。はひいるままに、

「火などちかき夜こそにぎははしけれ」


とあれば、

「衛士(ゑじ)のたくはいつも」


とこたへたり。



Tunagari_title
・蜻蛉日記原文全集「かくて又、廿余日のほどに見えたり」

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
長谷川 政春,伊藤 博,今西 裕一郎,吉岡 曠 1989年「新日本古典文学大系 土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級日記」岩波書店
The University of Virginia Library Electronic Text Center and the University of Pittsburgh East Asian Library http://etext.lib.virginia.edu/japanese/

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 5,720 pt 
 役に立った数 0 pt 
 う〜ん数 0 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!