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枕草子 原文全集「卯月のつごもりがたに」

著者名: 古典愛好家
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卯月のつごもりがたに

卯月のつごもりがたに、初瀬にまうでて、淀のわたりといふものをせしかば、船に車をかきすゑていくに、菖蒲、菰などの、末のみじかく見えしをとらせたれば、いとながかりけり。菰つみたる船のありくこそ、いみじうをかしかりしか。

「高瀬の淀に」


とは、これをよみけるなめり、と見えて。

三日かへりしに、雨のすこし降りしほど、菖蒲かるとて、笠のいとちひさき着つつ、脛いとたかき男、童(わらは)などのあるも、屏風の絵に似ていとをかし。
        
        
          
             
              
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・枕草子 原文全集「卯月のつごもりがたに」

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萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 上」 新潮社
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館

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