集合と命題では様々な記号がたくさん出てきます。それを一つ一つ理解して、使えるようになることがこのテキストの目標です。
①A∋Bと②A∈Bの違い
上の2つは似ていますが、意味が違います。
∋は>(大なり)
∈は<(小なり)
と覚えるといいです。そして①ではAを日本、Bを東京都とすると、
■日本>東京都(日本の中に東京都がある)
②ではAを東京都、Bを日本とすると、
■東京都<日本(東京都は日本の中にある)
なんとなくイメージがつきましたか?
注意してほしいことは、問題ではAの方がBよりも含んでいる数(自然数、整数)が多いからA>Bだ!とならないこともあります。なのでイメージとして捉えてください。
このような感じで実際の問題のようにやってみましょう。
問題 A={x|xは7より小さい自然数} B={1,2,3,4} A∋BかA∈Bか?
ここでAには1~7までの自然数があります。Bには1~4の自然数があります。
それでは、Aの中にBがある(1~7の中に1~4がある)か、Bの中にAがある(1~4の中に1~7がある)のどちらが正しいでしょうか?
もちろんAの中にBがあるが正しいですよね。
これを記号で表すとA>BつまりA∋Bとなります。
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