東下り(駿河国)
このテキストでは、伊勢物語の一節『
東下り(駿河国)』でテストに出題されそうな問題をピックアップしています。
問題
次の文章を読み、問いに答えよ
行き行きて、
駿河の国にいたりぬ。宇津の山にいたりて、わが入らむとする道はいと暗う細きに、つたかえでは茂り、物心ぼそく、
すずろなるめを見ることと思ふに、
修行者あひたり。
「かかる道はいかでかいまする」
と
言ふを見れば、
見し人なりけり。京に、その人の御もとにとて、文書きてつく。
駿河なる宇津の山べのうつゝにも夢にも人にあはぬなりけり
富士の山を見れば、
五月のつごもりに、雪いと白う降れり。
時知らぬ山は富士の嶺いつとてか 鹿の子まだらに雪の降るらん
その山は、ここにたとへば、比叡の山を二十ばかり重ねあげたらんほどして、なりは塩尻のやうになんありける。
設問
■Q1:「駿河の国」とは現在のどこの都道府県にあたるか。
■Q2:「すずろなる」の意味と活用形を答えよ
■Q3:「修行者」を歴史的仮名遣いで読め。
■Q4:「かかる道は、いかでかいまする」を現代語訳せよ。
■Q5:「言ふ」の主語を文章中から抜き出せ。
■Q6:「見し人」とはどのような人のことか。
■Q7:「五月」を歴史的仮名遣いで読め。
■Q8:「つごもり」の意味を答えよ。
■Q9:「時知らぬ山」とは何のことか。
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