塩素がCl-になるわけ
前回は、
水素が水素がH+になるわけについて説明をしました。ここでは、塩素がCl-になる理由について説明していきましょう。
塩素がCl-になるわけ
塩素は電気的に中性ですが、
もともと陰イオンになりやすい性質があります。ここがまずポイントです。電気的に中性でも、
原子の種類によって陽イオンになりやすい、陰イオンになりやすいというのが決まっています。どの原子が陽イオン、陰イオンになりやすいのかは覚えるしかありません。
イオンになるということは、電子の数に変化が起こるということです。塩素の場合、電子を受け取ってイオンになろうとします。簡単なイメージ図を書いてみます。
-の電気を帯びた電子を受け取って、-の電子が1つ余分にくっついた状態になるので、塩素イオンは-の電気を帯びているとなります。
硫酸イオン
次に硫酸イオンをみてみましょう。
硫酸(SO4)はイオンになるときに、2つの電子を取り込むと決まっています。なので
と表します。
つまり
や
における「-」や「2-」は、陰イオンになるために取り入れた電子の数を表しているんですね。
よく出てくる陰イオン
よく登場してくる陰イオンをまとめてみました。
塩素イオン | |
硝酸イオン | |
水酸化物イオン | |
炭酸イオン | |
硫酸イオン | |