BくんとCさんが話しをしていたとしましょう。そのときBくんがこんなことを言いました。
①「A君が、『昨日映画に行ったんだ』と言っていたよ。」
また、言い方を変えてこんな風にも言いました。
②「A君が、昨日映画に行ったと言っていたよ。」
この2つの文は、言いたいことは同じですが、言い方が異なっています。一方では"「」"に囲まれたものがありますが、もう一方ではそれがありません。 ①の文はBくんが、BくんとCさんが話をする前に、AくんがBくんに向かって口にした「昨日映画に行ったんだ」を引用してそのまま第3者であるCさんに伝えているのに対して、②の文ではAくんが言ったことを、Bくんが自分の言葉に置き換えて第3者であるCさんに伝えています。これらを英文にすると、次のようになります。
①A said,"I went to the movie yesterday."
②A said that he went to the movie yesterday.
①の文では、Aくんが言ったことを引用して「,"~"」の中に書いてありますね。この表現方法を直接話法と言います。一方で②の文ではAくんが言ったことを、Bくんが自分の言葉に置き換えて第3者であるCさんに伝えています。そのために①の文では「,"~"」内の主語が"I"だったのに対して②の文では"he"に変わっています。話し手であるBくんからすればAくんは"he"になるからです。この表現方法を間接話法と言います。
直接話法では「,"~"」の中に引用して伝えたい内容を入れます。間接話法では「,"~"」のかわりに接続詞thatを用いて文を広げます。